当院では、季節性インフルエンザ、肺炎球菌ワクチンをはじめ、各種予防接種をおこなっています。
水痘・帯状疱疹、麻疹、風疹、おたふくについては抗体検査および予防接種をおこなっています。
また、旅行・留学・出張・赴任・ボランティアなどの海外渡航のための各種抗体検査およびワクチンによる予防接種をおこなっています。高山病・マラリアに対する予防薬を扱っております。
インフルエンザワクチンの予防接種は、予約は必要ありません。
「インフルエンザワクチンの接種について」を読んで「予診票」をダウンロードし記載して持参していただくと時間短縮になりますので是非ご利用ください。
今年度より、当院において鼻に噴霧するタイプの経鼻インフルエンザ生ワクチン「フルミスト(FluMist)4価」の取り扱いを致します。
2003年アメリカで、2011年にヨーロッパで承認されていますが、日本では2018年6月現在承認されていませんのでこのワクチンは輸入ワクチンです。
病原性の弱いウイルスをさらに低温馴化させた生ワクチンで、鼻に噴霧することで鼻腔粘膜で増殖し免疫を得ることができます。気管や肺など体の深部は体温が高いために増殖しにくく、インフルエンザに感染した時のような症状は出ないとされています。
なお、予約は10月1日より受付させて頂きます。詳しくはお電話にてご確認下さい。料金は9,720円です。
輸入経鼻噴霧式インフルエンザワクチン(フルミスト)の接種や副反応について不明な点がある場合は、接種を受ける前に医師に相談しましょう。
① 【ワクチンの効果】
鼻腔に噴霧するタイプのインフルエンザ生ワクチンです。弱体化されたインフルエンザウイルスを鼻腔内に投与し、インフルエンザ疑似感染状態をつくることにより免疫が得られます。
したがって不活化ワクチンで得られる血液の抗体に加え、ウイルスの侵入口である鼻腔局所の免疫も得られるため、発病予防効果がより高くなります。
② 【副反応について】
当院で採用している経鼻インフルエンザ生ワクチン、フルミスト(Mcdlmmune社:製品名Flumist)は、副反応として最も一般的なものが鼻水、鼻づまり・頭痛・発熱などの風邪症状ですが、重篤な副反応の報告はありません。
その他アレルギー反応など、通常のインフルエンザワクチンと同様の副反応がおこる可能性があります。
ただし頻度は非常に少ないとされています。万が一接種に伴い健康被害が起きた場合は、国内では未承認のワクチンの為、定期接種や任意接種と同様の健康被害救済制度を受けることは出来ませんので、輸入を取り扱っている会社独自の保証制度の適応を検討することになります。
日本では流行していなくても外国では感染する危険の高い病気や、日本にはない病気が発生していたりします。
予防接種を受けることで予防できる感染症があります。
すべての病気がワクチンで予防できるわけではありませんが、ワクチンを受けることで感染症にかかるリスクを下げることができます。
必要な予防接種は、渡航先・渡航機関・渡航目的・渡航形態・過去の予防接種歴・健康状態・年齢などによって異なります。事前に、渡航先の感染症情報を収集し、それぞれの予防接種について理解した上で、それぞれの渡航者の状況に応じて必要な予防接種を決定する必要があります。
予防接種の種類によって、1回から数回(2~3回)接種する必要があるものもあります。また、不活化ワクチン接種後は次の予防接種まで1週間以上、生ワクチン接種後は4週間以上の間隔をあける必要があり、必要とするワクチン接種の完了には数ヶ月必要になることもあります。
海外渡航の予定が決定しましたら、できるだけ早めに(できるだけ出発まで3ヶ月以上の余裕をもって)、接種ワクチンの種類や接種スケジュールについてお問い合わせください。
*ご相談前に、これまでのワクチン接種歴、過去に抗体検査を受けたことがあればその結果を確認ください。
小児期の定期予防接種についても、母子手帳などで年齢相応のものがすべて終了しているかを確認ください。
*渡航前の準備、感染症情報、必要な予防接種の目安についてはこちらも参照ください
厚生労働省検疫所FORTH
・海外渡航にあたって http://www.forth.go.jp/useful/attention/index.html
・旅行前の準備(受診前チェックリストPDFあり) http://www.forth.go.jp/useful/attention/01.html
・予防接種(海外渡航のためのワクチン) http://www.forth.go.jp/useful/vaccination.html
・国・地域別情報 http://www.forth.go.jp/destinations/index.html
*当院では、急な海外赴任・出張などで時間が限られている方々への同時接種に対応しております。
*基本的に予約制となっておりますが、当日ワクチンの在庫がある場合は接種できる場合もあります。
*納入までに数週間以上かかります。詳細はお問い合わせください。
接種スケジュール | 1回目⇒2~4週間後 2回目⇒3~6ヶ月後 3回目⇒5年ごとに追加接種 |
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感染経路 | 経口感染 (食物・水) |
対象地域 | 東南アジア・アフリカ・中近東・中南米 |
症状 | 発熱・倦怠感・食欲不振・黄疸 |
潜伏期間 | 2~6週 |
その他 | 1歳以上から |
接種スケジュール | 1回目⇒一年後 2回目⇒約20年間効果持続 |
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感染経路 | 経口感染 (食物・水) |
対象地域 | 東南アジア・アフリカ・中近東・中南米 |
症状 | 発熱・倦怠感・食欲不振・黄疸 |
潜伏期間 | 2~6週 |
その他 | 1歳以上から |
接種スケジュール | 1回目⇒3~8週間後 2回目⇒6~18ヶ月後 3回目⇒5年ごとに追加接種 |
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感染経路 | 経皮感染 外傷 (傷口から土が入る場合) |
対象地域 | 世界各地 |
症状 | 筋肉硬直・有痛性けいれん |
潜伏期間 | 3~21日 |
その他 | 小児期定期接種有(DPT/DT) |
接種スケジュール | 1回目⇒3~4週間後 2回目⇒5ヶ月後 3回目⇒2ヶ月後以降に抗体検査で確認 |
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感染経路 | 血液媒介感染 (感染者との接触・輸血・体液暴露・母子感染) |
対象地域 | 世界各地 |
症状 | 倦怠感・食欲不振・黄疸・嘔気 |
潜伏期間 | 45~160日(平均120日) |
その他 | 生後2~3カ月から |
接種スケジュール | 1回目⇒2~4週間後 2回目⇒12ヶ月後 3回目⇒2年ごとに追加接種 |
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感染経路 | 経皮感染 (哺乳動物による咬傷) |
対象地域 | 東南アジア・アフリカ・中南米 |
症状 | 発熱・倦怠感・頭痛 |
潜伏期間 | 2~8週 |
その他 | 乳・幼児から |
接種スケジュール | 1回目⇒1~4週間後 2回目⇒12ヶ月後 3回目⇒4年ごとに追加接種 |
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感染経路 | 経皮感染 (日本脳炎ウイルスを持つ蚊の吸血) |
対象地域 | 東南アジア |
症状 | 高熱・頭痛・嘔気・けいれん 意識障害・神経症状 |
潜伏期間 | 7~20日 |
その他 | 小児期定期接種有 |
接種スケジュール | 成人は追加接種 |
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感染経路 | ポリオ感染者の便中・排泄物より、ヒトへ (汚染された水・食物)腸管・咽頭で増殖 |
対象地域 | アジア(インド・アフガニスタン・ナイジェリア・パキスタン) アフリカ・中近東 |
症状 | かぜ様症状・呼吸困難 手足の麻痺 |
潜伏期間 | 1~2週間 |
その他 | 小児期定期接種有 |
接種スケジュール | 成人は追加接種 |
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感染経路 | 経口感染 |
対象地域 | 東ヨーロッパ ロシア |
症状 | 発熱・咽頭痛 |
潜伏期間 | 2~5日 |
その他 | 小児期定期接種有 (DPT/DT) |
接種スケジュール | 1回目⇒5年ごとに追加接種 |
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感染経路 | 飛沫感染(ヒトからヒト) |
対象地域 | アフリカ諸国 (髄膜炎ベルト地帯) 留学生 |
症状 | 高熱・関節痛・頭痛 嘔気・頸部硬直 |
潜伏期間 | 1~10日 |
その他 | 2歳から接種可 |
接種スケジュール | 1回目⇒1~6週間後 2回目⇒3年間ごとに追加 |
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感染経路 | 経口感染 (食物・水) |
対象地域 | アフリカ・東南アジア・インド |
症状 | 下痢・低体温・急速な脱水 |
潜伏期間 | 5日以内 |
その他 | 毒素原性大腸菌にも予防有効 2歳から経口可 |
接種スケジュール | 1回目⇒3年ごとに追加接種 |
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感染経路 | 経口感染 (食物・水・便・排泄物) |
対象地域 | アフリカ・東南アジア・中南米 |
症状 | 高熱・頭痛・全身倦怠感 |
潜伏期間 | 1~4週間 |
その他 | 2歳から接種可 |
※輸入ワクチンは流通状況や為替の影響で価格が変動致します
マラリアの予防薬を処方致します。(薬品名:マラロン)
万が一マラリア蚊に刺されても発症しないように抗マラリア薬を服用しておく方法です。
流行地に入る1日前から内服し流行地を離れた後も1週間ほど継続する必要があります。
診察後、必要量を処方致します。
詳しくは、マラリア関連サイト
・厚生労働省検疫所FORTH http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name39.html
・希少専家 http://kishosenka.jp/
高山病の予防薬を処方致します。(薬品名:ダイアモックス)
高地において酸素の不足が原因で発症します。
診察後、必要量を処方致します。
最近、20~30代の若い女性に急増している子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウィルス)というウィルスが原因であることが明らかになりました。HPVはごくありふれたウィルスで、性交渉によって感染します。一般女性の80%は、生涯に一度は感染するといわれています。感染しても、そのほとんどは細胞性免疫により排除されますが、1000人に1人程度の割合で子宮頸がんが発生します。
早期発見できた場合はがんが出来ている部分を局所的に取り除く手術で治りますが、進行すると子宮を全て取らなければならない場合があります。将来子供を持ちたいと思っているならば、子宮頸がんの予防と早期発見はとても重要なのです。
100種類以上に分けられるHPVの中でも、子宮頸がんを発生させるのは13~15種類ほどです。そのうち特に多いのは16型と18型で、世界の約70%の子宮頸がんの原因という事がわかっています。6型と11型は尖圭コンジローマというイボを作る病気の原因の約90%です。
このHPVの感染を予防することで子宮頸がんの発生を抑えようとワクチンが開発され、現在は世界100カ国以上で予防接種が行われています。2011年に新しい予防ワクチンが発売され、2種類から選べる時代となりました。
HPV感染を予防するには性交渉開始前にワクチンを接種するのが最も理想的です。すでに性交渉の経験があっても、HPV未感染であれば、ワクチンの効果が期待できます。いずれかのHPVに感染している可能性があっても、未感染のHPV型への感染予防効果が期待できます。ただし、すでに持続感染しているHPVを排除したり、治療効果はありません。
ワクチンを接種しても100%の子宮頸がんを予防できるわけではありません。最低でも2年に1回は、子宮頸がん検診を受けましょう。早期発見のために重要です。
このワクチンを受けてみようと思ったら、まずは医師かスタッフまでご相談ください。
サーバリックス | ガーダシル | |
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薬品名 | 組み換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(イラクサギンウワバ由来) | 組み換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来) |
国際誕生 | 2009年10月 | 2006年6月 |
国内発売 | 2009年12月 | 2011年8月 |
予防できる HPV型 | HPV16型・18型 (高リスク型/子宮頸がんの原因) | HPV16型・18型 (高リスク型/子宮頸がんの原因) HPV6型・11型 (低リスク型/尖圭コンジローマの原因) |
効能・効果 | ヒトパピローマウイルス16型・18型 感染に起因する以下の疾患の予防 ・子宮頸癌(扁平上皮細胞癌、腺癌) ・その前駆病変 子宮頸部上皮内腫瘍2、3 | ヒトパピローマウイルス6・11・16・18型 感染に起因する以下の疾患の予防 ・子宮頸癌(扁平上皮細胞癌、腺癌) ・その前駆病変 子宮頸部上皮内腫瘍2、3 上皮内腺癌 ・外陰上皮内腫瘍1、2、3 ・膣上皮内腫瘍1、2、3 ・尖圭コンジローマ |
接種回数 | 3回接種(筋肉内に注射)
| 3回接種(筋肉内に注射)
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メーカー 作成したサイト | ALLwomen.jp http://allwomen.jp/ | もっと守ろう.JP http://www.shikyukeigan-yobo.jp/ |
ワクチン 供給状況 | 十分流通しています | 十分流通しています |
千代田区の 公費助成ワクチン | 対象 | 対象 |
当院接種費用 (一回あたり) | 1回目 17,850円 2回目 15,750円 3回目 15,750円 | 1回目 20,000円 2回目 17,000円 3回目 17,000円 ※一括(前払い)50,000円 |
*ご相談前に、これまでの渡航ワクチンの接種歴や過去の抗体検査の履歴があればその結果などを確認ください。
小児期の定期予防接種については、母子手帳などで年齢相応のものがすべて終了しているかを確認ください。